Q1
あをの用さんは、工房からの風にどのような作品を出品なさいますか?
A1
藍の服飾小物です。
Q2
ご自身の工房の中で、特に大切にしている場所、あるいは部分、印象的な場所、空間、または、道具の写真を1カット撮ってください。
そして、その説明をお願いします。
A2
染め場です。
藍の液にはたくさんの微生物が生息しているので、毎日気にかけていなければなりません。
藍を攪拌する為の木の棒です。
藍の液の上と下ではPHが違うので上下一定にする為と、酸素を好む菌に適度な酸素を与える為に毎日攪拌します。
Q3
あをの用さんにとって、ものづくりの種火ともいえる、きっかけや動機、大切な人や物との出会いについて教えてください。
A3
東日本大震災による原発事故で、持続可能な事全てに意識が向きました。
藍は春に種を蒔いて、夏に刈り取りをし、秋から冬にかけて葉を発酵させて原料を作り、更に発酵させて染料液を作って、染まらなくなったら畑に還す。
藍染のこのサイクルは持続可能そのものでした。
神奈川県相模原市の山間部で、藍の種まきから染めまでを一貫して行う「あをの用」さん。
広やかにさまざまな工程を関心を持つ方たちと共に行う姿勢は、
作品作り、という部分ではなく、藍を通して自然のこと、いのちのこと、生きることをダイナミックに捉えて活動されています。
(土曜日の台風で、お住いの集落では全壊のお宅も多かったそうです。
あをの用さんは、お住まい・工房ともに無事だったとのことですが、
土砂の撤去などにいそしまれて、ご苦労されているご様子。
そのような中にも、「工房からの風」には予定通りに来てくださるとお話しくださっています)
展覧会では、どうしても作品の展示販売が主になりがちですが、
工房からの風では出展者が深く感じて実行しているその営みの部分でも、
ぜひ交流していただきたいと願っています。
ホームページを拝見するだけでも、その深く広い世界に引き込まれます。
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あをの用さんの出展場所は、ニッケ鎮守の杜、galleryらふとと参道を挟んだ旧和風庭園の奥。
こちらでも広やかに藍の世界を展開くださいます。